ユウヤとレンさんは、同じぐらいの存在だったのかもしれない。
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1週間後。
いよいよ受験当日になった。
昔からそこまで緊張するタイプではなかったからそこまで変化のない朝だった。
1つ、集中力を下げる出来事といえば起きたらお姉ちゃんのブーツが玄関にあったことぐらい。
恐らく、私が今日受験なんて知らないんだろうけど。
例え知っていたとしてもどこを受けるなんて知らないだろうし、応援するなって考えはこれっぽっちもないだろう。
何度も持物を確認して、家を出た。
スクバには、昨日ダイがくれた合格祈願のお守りと初詣で買った合格祈願のお守り。
「これで、俺は受かった」なんて言って、渡して来たけど偏差値の低い高校に行っているダイのお守りの信用は薄い。
貰えただけで嬉しかったんだけど。
笑顔で渡してきたダイだったけど、その笑顔は前よりもっとやつれてた。
うん。
気のせいだ・・・って、言い聞かせた。
試験の問題は、予想していたぐらいのレベルで出来はまあまあだったと思う。
苦手な英語は、自信が全くなかったけど大丈夫だろうと言い聞かせた。
公立高校なので、結果は卒業してからわかる。
試験会場を出た瞬間、今までにない解放感に覆われた。
「終わったーーーーー!!」
思わず、誰もいないところで叫んでしまうほど嬉しかった。
夜遊びなんかもしたけど、それなりに勉強してきから「やっと終わった・・・」っていう、感じ。
これけらは、もっとダイと一緒に居られるし卒業までは自由だ。
その日の私のテンションはいつも以上に高かったと思う。