ダイの家に頻繁に行くようになって1ヶ月程経った。
最近のダイは、一緒に居るとき外出するのもいやがるようになっていたけど嬉しかった。
私といる方が良いと、言ってくれる事が受験勉強の励みにもなったし、温もりを実感できるようになっていた。
いよいよ1週間後は受験当日。
もう、ここまで来たらがむしゃら。
面接の練習もいっぱいしたし、もう受かることしか考えない。
今日もいつものように勉強していた。
タバコが切れてることに気づき、コンビニへと向った。
・・・・また、来るのかな?
夜道を歩きいつもの近くのコンビニに行く。タバコを買って、ついでに雑誌も買っておいた。
やる気のなさそうな夜のバイトの人の、「ありがとございやしたー」を聞き、店を出た。
「よう」
「こんばんわ」
いた。
今日もそこには彼はいた。
今日は私服でだるそうにタバコをふかしている彼。
一体どうしてこんなにも偶然みたいに、彼はいるのか分からなが1ヶ月も続けば当たり前になってしまう。
「お前腹減ってねぇか?」
彼は、いつも同じ言葉を言う。
だから私は、同じ言葉を返すようにしている。
「減っているといえば減っていますが、減ってないといえば減ってません」
「じゃあ、飯食いに行くぞ」