ダイの胸で泣いた日から私たちは変わった。
何が変わったかは、分からないかもしれないが、お互い依存するようになっていたのかもしれない。
でも、それは2人でいるときだけ。
普段の生活は何も変化がなかったた思う。
受験生の追い込みをした。
模試で、合格率が90%になった。
勉強を頑張った。学校は楽しかった。
友達に困ることがなかったし、息抜きとしてそれなりに遊んだ。
ただ、何かの拍子に一人になると物凄く寂しくなる。
小さい頃から家で一人なんて普通だったし、いつからか寂しいなんて感情を持っていなかった。
でも、1度人の温もりを感じると恋しくなるのが人間。
私はよくダイの家に行くようになった。1日置きに泊まりに行く。
学校と自宅とダイの家の行き来。
受験生の私にとっては、つらかったかもしれないが苦じゃなかった。
ダイはというと、みるみる痩せていった。元々ガッチリとした体系ではなく、細めだったがそれが、もっと細くなる。
最初の内は気のせいだと思っていたが、2週間も続けば気のせいなんかで、片付けられない。
けど、わたしたちはそのことについて
ーーーーー触れなかった。