「たまたま友達ん家行った帰りに、通ったっけお前が見えたから。
丁度腹も減ってたかしな」
「そうなんですか」
どうやら、たまたまだったらしい。
じゃぁ、この間も友達の家の帰りに私を見つけてここに連れてきてくれたのかな?
「じゃぁ・・・」
私にはもっと聞きたいことがあった。
突然現れることより、タバコを嫌う事より、なぜか運転手さん付きな事より・・聞きたかったこと。
「なんだ?」
「ユウヤって知ってますか?」
「ユウヤ・・・?」
「はい、ユウヤです。笹森ユウヤ。私と同じクラスの子なんです。
なんてゆーか、見た目は不良・・・?みたいな感じで、表通りとか歩いてます!!
見た目がいかつい人たちに、可愛がられてるんですよ、アイツ!!」
一瞬ユウヤの、苗字を思い出せないくなあせったけどなんとか思い出せた。
レンさんは、少し考えるそぶりを見せた後
「知らねぇな・・・」
と、普通に・・・普通に・・・言った。
「そうですか」
なんだ、知らないのか。
アイツあんなに、憧れてるんだから顔ぐらい覚えてもらえよ。
せっかく私が近づけてあげようと努力したのに・・。
なんか、レンさんまったく興味なさそうだし!!
「そいつがどーかしたのか?」