「・・・・・で、買い物ですか?」



「あ?・・いや」


「え?」


「お前腹減ってねぇ?」



レンさんの口から出てきた言葉は、どこかで聞き覚えのあるセリフ。
前と同じパターン?


また、ファミレスに連れて行ってくれるの?
確かにあのときは、お腹すいてたけど・・・今お腹がすいてるかと言われれば・・・・。


「・・まあまあです」


今日もずっと、勉強していて前ほどは減っていないけど、どちらかと言えば減っている。


「じゃぁ、飯食いにいかね?」


やっぱり、どこかで聞いたことのあるセリフで
なんだか同じ流れになってる。


YESと言えば、ご飯を食べに行くなんて私にでも分かる。
けど、その前になんでこの人がここにいるのかが分からない。



たまたま通った・・・って、ことなのかな?


それに、ユウヤの話を聞いてたらあんまりいい人じゃなさそうだし・・・でも、私を叱るんだからちゃんとした人なのかもしれない。



それになんせ、学生だったし。



「・・・何か用でもあんのか?」


「・・・いや、ない・・です
・・・・行きます!!」


結局、少しの空腹に負けた。


こんな有名な人と一緒に居ていいのか分からないし、もしかしたら今日はホテル直行でやられるだけ、やられるんじゃないか・・・って、考えもあったけど


どこか私の中で、大丈夫な気がしてたから。



今日もあの、いかついバイクかと思えば違った。


レンさんに付いて行くと、コンビニの駐車場の1番端にあった黒のセルシオに乗るように言われた。


こちらも、いかつい車だけど実は黒のセルシオが好きだったりしたからテンションが上がった。