「はぁ!」


いきなり目が覚めた。


あぁ、夢みてたんだ。


隣を見るとダイがすやすや眠っている。
額にうっすら汗が付いているのが分かる。


久しぶりにこの夢を見たなぁ・・・。
久しぶりに見たから驚いた。だから、こんな目覚め方したのかな?


ダイが抱きしめていてくれたのに・・・珍しいな。




時計を見ると針が6時を指している。そこそこの時間だから起きよ。
隣で寝ているダイを、起こさないように静かに出る。


ずっとあった、温もりが離れて少し寒さを感じる。



・・・新学期早々目覚めが最悪。


布団から出て部屋着から着替える。荷物をまとめてダイに置手紙を書く。



<ダイへ  おはよう(^O^)/

疲れていると思うから
起こさないでおくね!

あんまり無理しないでねw

あ、泊めてくれてありがと★

今日から私も学校だから
ダイもちゃんと行くんだよw


メールしてね(^o^)/

   サクラ>



置手紙をテーブルの上に置いて、部屋を出る。
なんだか体がだるいのは、昨日の夜のせい・・・?



はぁ、今日から新学期か。

最後の学期でもあるし、義務教育最後の学期でもある。そして、受験生としての最後の追い込み・・・。


簡単にいくような、日々ではないのが予想できる。


でも友達と会えるし、なによりダイも頑張っているんだから弱音は吐けない。
今が頑張る時。

志望校に合格して、早く自立しなきゃ。







冬の朝は寒かった。

鼻が真っ赤になるくらい寒い。





ーーーーーーーー気づいてあげれてた?私。