決めたら即行動した。
冷蔵庫を開けるとそこそこの食材が入っていたので、少し迷ったあげくパスタと簡単なサラダを作った。
ダイはネギが嫌いだから、元々冷蔵庫に入ってなくて少し笑えた。
30分もしないうちにほぼ完成し、パスタのいいにおいが部屋中に広がる。
見た目はなかなか良くて、じょっと気分がいい。
「・・・できた」
テーブルに料理を並べ終わった瞬間
「ただいまー」
玄関のドアが開いた。
そこに居たのは、4日ぶりに会うダイ。
最近バイトが忙しかったっていうから、あんまり会えなかったんだよな。
「おかえり~」
「おう!・・・って、なんか新婚さんみたいじゃね?」
「だね!あなた、ご飯にする?それとも、お風呂?
・・・・それとも・・・・・」
「サクラにするわ」
2人で同時に噴出した。
新婚さんごっこが、なんだか嬉しくて恥ずかしい・・・
「つか、いい匂いすんだけど・・・・って何これ?」
視線の先にはテーブルに並べられた料理。
「フフフフ、作ってみたんだ。今出来あがったばっかりだから、食べよ?」
「まじで?これ、サクラが作ったの?うわーやばっ!!」
「見た目はまあまあだけど、味は分からないよ?」
料理を目の前に目を輝かせるダイ。
そんなに、珍しいものか・・・?
けど、素直に喜んで・・・驚いてくれるのを見て作って良かったって思える。
あとは、味なんだけどね?