それからの冬休みは結構、充実していたと思う。


友達と遊んだり3日に1回は必ず、ダイに会っていた。
部屋でまったり過ごしたり、勉強したり・・・


ダイはあんまり頭の良い高校に行ってないから、私の勉強がさっぱり分からないらしい。


だから、私が勉強すると寂しそうにしてた。
なんだか年上のダイだけど・・・その時は可愛くて仕方なかった。




受験生って思ったより大変だったけど、楽しいこともあったし


何よりダイが居たからがんばれた。




お正月が終わった頃、その日も1日勉強していて夕方になり、近所のスーパーに買い物をしに向かっていた。


珍しく雪が降っていて、凄く寒い。


あーー、髪もぐちゃぐちゃになる・・・・・。


家を出て5分ぐらいのときだった。

「サクラ?」


車の音でうるさいけど、はっきりと後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


振り返るとそこには、久し振りに見るアイツがいた。


「・・・・ユウヤ?」