「……ふぅー」 そうやって白い煙を吐いた。 その煙は黒い空へと 上がっていきやがて消えた。 「……まずっ。」 その煙を見ながら私は自分が くわえているものの 美味しくのなさにそう呟いた。 美味しくないのはコレが 人生で初めてのタバコだから。 人生で初めて吸うタバコが 美味しくないなんて 自分はガキだな…… なんて思った。 前はタバコ吸う大人に憧れて いたんだけどね。 でもやっぱり、現実では 予想と違い苦さしか感じられなかった。