休む暇もなく

「どこですか?」

運転手がぶっきらぼうに言ってきた。

「久保くん!家どこ?」

ゆさゆさと久保くんの体はを揺らすけど

「ん~…俺が奈津さんを送っていきますからあ~」

もう完全に寝ぼけてる。

「あーすみません、吉祥寺の…」





仕方ないからあたしの家に行くしかない。





「久保くん、起きてよ」

サラッとした前髪を触ると
可愛い寝顔がそこにはあった。

「可愛いなあ」

すうすう寝ちゃってさー
もう大変なんだから!

けど、見てて癒されるなあ…





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