「久保くん?」
「 俺が送って行きますー」
久保くんはもうそれしか言わない。
こんな酔っ払った久保くんをあの肉食女子の元に送ることもできない。
「じゃあ、ひとまずタクシー乗ろうか」
あたしが送っていくしかないよね。
「はいぃー俺、久保航生が送ります!」
ビシッと敬礼ポーズをした。
さっきまでモジモジしてたかと思えば
酔うと相当めんどくさくなるなあ~
「はいはい。ほら、支えてるんだからちゃんと歩いてよー」
準備いいのか荷物は持ってきてたみたい。
あたしはそのまま久保くんを引きずるように担いでタクシーに乗り込んだ。
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