少し離れた席では若い子達が盛り上がっていて騒いでいる。

彼もそっちに入りたいのかチラチラ見ていた。




「いいよあっち行って来て」

「え?」

「あたしひとりでお酒飲みたいし、気使われるのとか嫌なんだよね」

優しくそう言うと彼は申し訳なさそうに若い子達の輪に入って行った。




あたしはただそれを眺めてお酒を飲んでいる。
あたしは保護者かって…

笑えないなあー



ぐびぐびっと一気飲みしてると

「あ、あの」

気がつけば横には久保航生がグラスを持って立っていた。

ビックリして久保くんを見上げてると

「と、隣いいですか?」

「あ、うん」

まさか久保くんがこっちに来るとは…

この合コンの中で1番下だし女の子からの支持率No.1
さっきまであっちの中心にいたんだから。







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