立ち上がりポットに水を入れてお湯を沸かす。
「ん?」
電話機の方を見るとチカチカしていて留守電が残っていた。
「昨日帰って来たときなかったのに…」
あたしが寝てる間?
ピッと押すとついさっきのメッセージだった。
『元気にしてますか?奈津、28歳おめでとう。大きくなったねーたまには顔ださんと、お父さん寂しがっとるからー結婚とか考えとるん?もう28歳なんだからね?早く孫の顔が見たいわお母さん。あ、そうそう陽介くんから連絡来たよーよろしく言っといてだって。直接言えばいいのにね?とりあえず、折り返し連絡待っとるよー』
陽介が?
っていうかついさっきってことは久保くん
これ聞いたのかな?
なんか恥ずかしいな。
けど、もう会うことはないだろう。
「あ、お母さん。電話ありがとう」
久々にお母さんの声聞いた。
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