「…わ!…?!」
なんかドタバタと騒がしい。
目を開けると久保くんが起きていてあたふたしている。
「久保くん?」
目を擦りながら起き上がる。
「あ…」
気まずそうな表情。
この状況が理解できないのだろう。
「久保くん昨日泥酔して家わかんなかったからあたしの家に泊めたの。安心して?あたしたちの間に何もなかったから」
「え、あ、すみませんでした!」
頭を深く下げる。
気づけば朝。
「顔あげな?大丈夫だから。早く家帰って支度しなきゃ!同じスーツで会社行くことになっちゃうよ?」
「え、で、でも」
「新人が朝帰りで遅刻なんてありえないよ!ほら!早く!あたしが着替えられないでしょ?」
ニッと笑うと久保くんは気まずそうに頭を下げて
「お邪魔しました…」
肩を落として出ていった。
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