「だーー!もう重いっつうのー!」
久保くんを引きずるように担いで息を切らす。
「んー」
相変わらず久保くんは寝ていて
ただ唸るだけ。
「んー。じゃないよ!起きてよもう~」
なんでこんなことに…
やっとして部屋に着いて久保くんをベッドに寝かせた。
「はぁー!」
ソファに横たわる。
「久々に体動かしたよー」
明日誕生日っていうのに災難。
シャワーを浴びて冷蔵庫からビールを取ってぐびっと飲む。
もう起きるつもりはないらしい。
「全く。飲めないなら飲むなっつーの!」
久々に男を部屋に入れたなあ。
まあ、仕方ないからねこれは。
「おやすみ」
仕方ないからソファで寝ることにした。
電気を消してあたしは目を閉じた。
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