「真緒さん……それどこで?」
「え……?」
首筋に手をやる真緒さんは目を丸くした。
「!?真緒くんそれ……」
「血を吸われた時は、その時の記憶はなくなる……だから誰にすわれたかもわからなくてそのまま操られてハーフになる」
「……」
真緒さんは首筋を手で抑えながら呆然としていた。
「……真緒さんちにいきましょう」
「え」
「ちょ……皐月?」
「……」
あたしには考えがあった。
でも此処じゃできない
美月、景
「これかぁ……まぁ力みなぎってくるって言うか……なんとも言えん感じやな」
美月は手を開いたり握ったりしていた。
「純血の血は濃いやんな~♪」
グラスに入ってる赤い血を見つめて景はそれを飲み干した。
「お……まえら……いい加減にしと……けよ」
「?まだ生きてたんだ~♪」
「……っ……皐月は……」
「あんまりしゃべんないほうがええよ?血が流れちゃうし、もったいないやん!!」
「……っ……お前らは皐月には……勝てな……い」
「……どういうことや?」
「……」
「おい!!」
美月は蓮の体を揺らしたが反応はなかった。
「やっぱり……皐月にはなにかあるんやな」