「?」











剣さんが部屋に入ってから数時間が経っていた。




















「剣さん大丈夫だったんですか?」


「あ……ああうん……亜季くんが……美月と景ちゃんに襲われたの見てすぐに隠れたんやけど……真緒くん一人になるし……皐月ちゃん帰ってから出たんやけどね」

「それから真緒さんは?」
「真緒くんは、もうすぐここに来ると思うで、皐月の所行くって……あ、皐月ちゃんの所行くてゆうたら後で行く言うとったから」

「いいですよ。名前なんか」
「ああうん……で、蓮はどこ行ったん?あの血の量からして……助かってるとか思えへんけどて」

「でも蓮のじゃないかもしれないし……」

話をしている中インターホンが鳴ってあたしは玄関へ足を運んだ。




「ごめん遅うなって……
真緒さんを急いで中にいれて周りを見てから扉を閉めて鍵をかけた。




「大丈夫か?」

「あ、はい。それより友達がいなくなってしまって……」

「友達?ああ剣が前、話してた男の子?」


「うん……この部屋で」
剣さんは真緒さんを蓮がいなくなった部屋へ案内した。


「……なんやこれ……」

「……」


真緒さんは真っ赤なシーツと割れて粉々になっている窓を見つめていた。