皐月







「ったぁ…………最近飛んでないから鈍ったのか……」
あたしはは着地に失敗していた。羽は大丈夫だったものの足や腕は傷だらけだ。
「……?」
どこかの屋上だろうか、

「っ!?」急な足の痛みにあたしはしゃがみこんだ。







「大丈夫なん?」

「!?」
いつの間に……人が……

あたしの目の前に数人の人がいた。


「あ……大丈……いっ!?」
立とうとすると足に激痛が走る。

「大丈夫なん!?手ぇ貸したんで?」
「あ……」

あたしの手を握るのは金髪の男の子。
「あ、ちゃっかりやん景ちゃん!!」
「あ……大丈夫です!!」
「でも、腫れてんで?、痛そうやし……」
触ろうとしてくる手をあたしは振り払った。
「とりあえず中入ろうや」
「ああそやな。ほな行こう」

「え!行こうって……あの……」
あたしは何故か連れられて中に入った。
ただ1人だけ亜季は残って上を見上げていた。


「……どこから来た?」