「なんか日に日に鍛えられてる気すんねんな(笑)」
美月は汗を拭きながらも笑顔だ。
「てか皐月ちゃんまたあの子どこで会ったん?」
「え、屋上」
「え!?この前もそうやなかったっけ?てか俺ら今日朝からいたやん?誰も通ったの見てないけど?」
「え……そうなん?!……先に入ってたんかな……いやでも鍵あけたん美月やもんな……」
美月と俺は首を傾げた。
なんだかおかしい。
「皐月ちゃんヴォーカルなんかな?楽器も持ち歩いてへんかったし、他のスタジオに置いてたんかな……?」
「……嘘か……?」
「へ?嘘!?(笑)まぁ……確かに不思議な点はあるけどなぁ……」
美月はスポーツドリンクをグイッと飲み干す。
「…………いや無理やな……昨日の時も今日の出来事も…………」
俺は煙草に火を付けて悩みながら煙を吐いた。
剣、皐月
「これ美味しいですね!ご飯!!!」
「あはは(笑)チャーハンて言うんやで、食べたことないん?」
「え!?あ、いえいやありますよ!チャーハン食べたことありますよ!!!!!」
あたしは苦笑いしながらチャーハンをほうばる。