「ああ、どうしよ、皐月ちゃんお腹すかない?食べいこうよ」
剣さんはあたしの肩を笑顔で叩く。

「え、あ……はい」

「じゃあ俺もいこっかなぁあ♪」
「景ちゃん仕事あるんやなかった?(笑)」
「え!んなもん…………て、よくないわ(笑)はよ行かな間に合わんわ!!!?」
景さんも何やら慌ただしく準備し始めた。


「亜季くんは?」
剣さんの声で初めてあたしの後ろに人がいたことに気がついた。
気配すら感じなかった。

亜季さんと呼ばれる人は表情があまり見えないほど前髪で隠れていたが、声の低さは誰よりも低い。
「いや俺は寄るとこあるから……」

と亜季さんはすぐにスタジオを後にしていく。








なんだかあっという間に剣さんと二人きりになってしまい、スタジオを一緒に後にした。






「中華でも大丈夫?」


「あ、はい!」
人間界のものは大体食べてきて知っていた。

「……」


とりあえず剣さんからいろいろ聞こうとあたしは思った。













「……サディ……ね」




蓮はビルの上から二人を見つめていた。


















真緒



「あー……疲れた……でもこれが繋がるんやもんな」

スタジオから出ていつも美月と一緒に行くジムに来ていた。