「昨日はどこで寝たんだ!?」

「そこのソファーで」

「言ってくれれば布団出したのに」

「どこにでも寝られるのでね」

 勇介の戸惑いをよそにデイトリアは朝食の準備を進める。

 トーストにハムエッグ、コンソメスープは見た目にもかなり美味しそうだ。

 勇介は、いつ優秀な家政婦を──もとい、家政夫を雇ったんだと思うくらいデイトリアは昨日から完璧にこなしていた。