居心地の悪いまま眠りについた次の朝、

「おはよう」

「おはよう──ってまさか、ずっといたの?」

「そうだが」

「ここに住むとかじゃないよね?」
 
 問いかけに彼はキョトンと小首をかしげた。

「私は人として生活しているのだから、私に頼むのなら同居という形になるが構わないのかとエルミには尋ねたが」

 それで構わないと返答されたと、しれっと答えた。

「ええっ!? いま初めて聞いたよ!」

 なんてことをエルミ!

 勇介は絶句した。