「ミナナが俺の全てだから、俺はミナナの全てを把握しているんだ。思考とか意思とか、果ては昨日何を食べたとか、何冊本を読んだとか、お風呂場ではどこから先に洗ったとか、寝たのは何時だとか、こっそりと夜中に起きてチョコ板をかじったこととかいろんなことが分かる――」



「どこから監視していたんだか……」


呆れながらも、彼の顎へのアッパーは忘れない。


ノックダウンしようが、起きるなりに、また君の夢を見たと話す彼であった。