今のところ体調変化はない。1cmばかりでは純粋に太ったになるであろう。
「ミナナはさ、もしも子供ができたらどうする?」
「だからできませんって」
「1%の確率でできるかもしれないんだよ」
「……」
1%の確率でできる子供とはなんだか神秘的な感じがした。
――まあ、なくはないよね。
ふむ、と考えて、考えた。
「産みます。責任は取りますから」
快楽の代償だと思い、殺すことはないだろうなと無難な結論を一つ。
意外そうに彼がお腹から耳を離し、顔をあげた。
「産むんだ」
「何か文句でも?」
「ううん。ミナナの意思を尊重したいから、そりゃ産ませてあげたいけど……うわー、殺したらどうしよう」