つきはなそうとすれば、誤解だよ、と腕を回された。
「きちんとしているよ。ミナナが子供は要らないって言うから」
「どうだか。私との子供作って、一生側にいたいとか思っているんじゃないんですか」
「それは確かに魅力的だけど。俺との子供だ。ミナナはきっと俺を愛するように、子供も愛するに決まっている」
――この人を愛するという行為をしたっけ。
夜の一時はあくまでも自己満足な行為のため含まなかった。
「子供ばかりを見ていそうで、なんだか構ってもらえない気がするんだ。ただでさえミナナは、恥ずかしがりやの照れやで、今もスキンシップがまばらなのに……。
うっかり子供に嫉妬して殺しちゃった、なんて後悔するような殺しはしたくないんだ」