「やはり生きてください」
ただでさえまとわりつかれて参っているのに、幽霊としてずっと側にいるとはぞっとできた。
生きてと言えば、素直じゃないなー、と彼はミナナに抱きついた。
「ミナナのために俺は生きよう。愛し続けるよ」
「なら、生命に関わる放置をしても死にませんね。離れてください」
「放置プレイか。なるほど、そうやって俺たちの愛を確かめあおうってことか。分かった。どんなに病に蝕まれようとも、俺は耐える。ミナナを愛しているから」
「おめでたい頭ですね」
とりあえずは、なかなか離れない彼をつきはなそう。