「あゆちゃんマジかわいいから!」
「俺も熱だしてー!!」
「こないだ2組のやつが倒れてあゆちゃんきてた!!」
「うらやましぃぃぃい」
このとおりちび先生は大人気。
まぁあのかわいさなら当たり前だよなぁ。







「おーい席つけ。今日は委員会とか決めることいっぱいあんだよー」
朝からめんどくせーなーってぼやく生徒。
だなーってあきれる先生。
適当なやつ...
俺はお前にあきれるわ。






「佐々木先生、これ教頭先生からですっ」
一瞬でわかった。
ちびせんせだ...。
甘くて高くて細くて...きれいな声。
女の甘ったるい声とかやたらキンキン響く声とか、ちっちゃくて聞こえねー声とか...全部嫌い。







なのにせんせの声は聞いてて落ち着く。
ずっと聞いてたいって思う。







「あゆちゃーん!!!」
「こっちむいてー!」
「俺の体看病してくださーい!」
男子はわーわー騒ぎ、女子はひそひそ話してた。
佐々木は...鼻の下を伸ばしてた。








ほんとにこいつ大丈夫かよ。