「せい?...先生!!」
「ふぇ?」
「やっとおきた。もう6時半だよ」
「...あ、あたし寝てた!?」
「もう爆睡。俺5時ごろおきたけどもう寝てた」
「ほんとにごめん!!」






机の上に目をむけると...
半分以上終わってる作業。
「これ...」
「あぁ、暇だったし...体育委員だから」
「ぁ...ありがと!今度お礼するね?」
「ははっ。帰ろっか」
「ぁ、うん」






途中まで滝川くんと並んで歩いた。
送ろうかって言ってくれた滝川君に大丈夫、って笑った。
自然に笑えてる私がいた。






「気をつけてね、ほんとに」
「平気だよ、そんなに遠くないし。」
「じゃ、またあした」
「うん。さよなら」
「さようなら、先生」








『先生』と呼ばれて滝川君が生徒だったことを思い出した。
生徒に心配される先生って...。
またがっくりと肩を落とした。