6時間目が終わってみんな帰っていった。
「滝川くん?」
「...ん...スー...」
カーテンのむこうにはいつもと違った印象のかわいい寝顔。
「滝川くん、みんな帰ったよ?}
少しからだをゆすってみたけどおきる気配なし。







疲れてるのかな...
もう少し...寝させてあげよ。
きれいな寝顔に微笑みかけてカーテンをしめた。







新任の私には覚えることもやることも腐るほどあった。
もうすぐ身体測定があるし...
「準備始めなきゃ」
何百枚も重ねられた一人一枚の健康カード。
ここにみんなの名前のはんこを押さなきゃ。






気が遠くなりそうな作業。
この学園はそれなりに有名で生徒の数も多い。
200枚押したところで睡魔に負けた。