テツは酔い潰れてた聖斗をおぶって、恵子を送って行く。


「テツくん…ありがとう」


突然の恵子の言葉に驚いたテツは、聖斗を落としそうになり、しょい直して歩きだした。


「何…?いきなり…」



恵子は笑顔で話し出した。



「香澄の事…。香澄と話してくれたんでしょ…?あの娘が、他の人に自分の事を話すなんて…初めての事で、正直驚いた。まして…笑うなんてなかったからね…ホントにビックリした」