「カスミちゃんは香澄ちゃんじゃないよな…!?だって、俺と恵子は香澄ちゃんの葬儀に出てるから……」


「…………」



テツは香澄の葬儀に出なかった…。



あの頃は、香澄の死を受け止める事ができず、テツは部屋で一人…閉じこもって泣いていたのだった…。



さらに、聖斗は話を続けた。


「仮に彼女が、香澄ちゃんだったとしたら……今ごろになってなんで…って思う…」



「…確かに。今更なんだよって思うよ…」



「…テツは彼女の事…確実に香澄ちゃんと重ねてるよな…?」