「嘘だろ…!?」





紙にカタカナで、
『カスミ』と書かれていたのだ…。






「歳は?…どこから来たの?家は…?」



テツは興奮して、我を忘れたように聞いた…。






「…………」


しかしカスミは、首を横に振るだけだった…。





「…どうしよう……」




すると…カスミは、紙に一言ひらがなで書いた。


『――あなたといたい…』



カスミの笑顔にテツは答えるしかなかった…。