一方…綾女とテツは、墓地の近くの小さな展望台にいた。




そこは……とても静かで、見晴らしもいい。




綾女は、少しテツから離れて立っていた…。



「テツくん…忙しいのに、香澄の命日に来てくれて、ありがとう…」




「いえ…僕にとってこの日だけは…香澄に会いに来ていい日なんで…」




切ない顔で話すテツに、綾女は思い切って問いかけた。



「テツくんは…香澄の事をどう考えている…?もう過去の事になってる…?」




突然の綾女の問いかけに、テツは少し考えて答えた。