香澄がいなくなって、4年が経った………。





テツも最初は香澄が死んでしまった現実が受け止められず、葬式にも出なかった。
そして、『一年』が気の遠くなるくらい長かった…。





徐々に気持ちも落ち着いて、二年目、三年目はなんとか、香澄の眠る墓の前に行けるようになった……。



命日の朝、テツはスーツを着て、家を出た…。




まず、その足で花屋に向かった。