「んで? 何があった訳」



その言葉を聞いて華は無言になる。



「………聡君… 留学したんだって」


暫くしてポツリと話し出した華。



「留学? …ああ 交換留学だっけ
へえ 本当に行ったんだ~」


「何その 反応……
もしかして 知ってたの?」



ベットに寝っ転がっていた体を起こし床に置きっぱなしのカバンを机に置こうと持ち上げた。



「知ってるも何も この話し有名だったじゃん 知らない人の方が珍しいよ?」


持ち上げた時、開けっぱなしにしていたカバンの中に見覚えのない物を見つけ手を伸ばす。




「嘘…… あたし知らなかったんだけど
今日 鈴木君に聞いて初めて」



そこまで言って しまった っと言う華の気まずそうな感じが電話を通して伝わってきた。


……まあ その言葉を聞いた瞬間確かにあたしはピタリと思わず体を止めてしまった事は否定しませんが



「そこで止まるのは明らか不自然! もう全然気にしてませんから」


「いや… そのー… ゴメン…」