「そうは思いません??砂原 華さん」



携帯片手に興奮しながら今日の出来事を東京にいる親友に話す。


あの後家に帰って寛いでいたらタイミング良く華から電話がかかってきたのだ。



「ふ~ん… で? 一目惚れでもしたわけですか 須賀 詩織さんは」


「そんなんじゃありませんー
てか 何よっ その言い方」


「言い方~?別に普通ですけどー」




明らかに興味なさ気に言う華に文句をつける。



「普通じゃないじゃん!! 刺々しい言い方に聞こえますー
……はっはっーん あんた今日高島と何かあったでしょ?」



「ちょっ何でそこで聡君が出て来る訳っ?!!」


電話の向こうで急に慌てた声をした華。

その声を聞いて きっと顔中真っ赤にさせているであろう親友の顔が思い浮かぶ。



「だってー あんたの声なんか心ここにあらずって感じなんだもん
これはきっと高島絡みだなって思ってさっ 」


「~~~っ」



図星だったのか何も言わない華に対してクスクスと笑う。