♪⌒♪..


気付いた時にはもう12時を回っていた。


「..誰だよお」


携帯の着信音で起こされたあたしは

冴えない頭で相手を確認した。


「..麻友かよ」


まだ起きない脳をふる活動させ

リダイヤルボタンを押した。


「..もしもーし」

「あーッ!やっとでたあッ!

遅えよー。家来るよなあ?」


ああ。

またこいつ酔ってんな。

「あー無理。だりぃもん。

じゃあなあ「おーいー!

来いってんじゃああん?!

今すぐ来ーい!」


..うぜ。

でもまあ酔ってんだし仕方ねえかあ。

「あ!ついでに酒買ってきてなー」


と自分の言いたい事だけ言って

麻友は反論する間も与えず電話を切った。


いつもなら絶対に相手にせずにほっとくんだけど

あまりにも暇だったし

酒も飲みたかったから

麻友の所に行く事にした。


「しゃーねえなあ。

風呂入って化粧しよ」


そう言ってあたしは煙草に火を点けた。