「ヤカエさんのところにはスクーターでお伺いしてもよろしいでしょうか」




「ああ、かまわんよ」




主人が答えた。




タカルコワは家を出て、駐車場にとめてある自分のスクーターに跨った。




主人が家の前まで出てきてくれた。




「では、行って参ります、ご主人様」




「ああ、よろしく頼むよ、タカルコワ」




タカルコワはスクーターのエンジンをかけた。




そして、ルオウヒネ街の中心街のほうへ走り出した。