「もしかして、例のコインの件かい」




「そうなんだ。休みの日に例のコインを古物商に持っていった」




少し興奮気味にタカルコワが答えた。




「で、どうだった。少しは価値のあるものだったかな」




ヨリモフはあまり期待していない様子だった。




「いや、それがさ、結構価値があるものだったらしい」




タカルコワは興奮気味に答えた。




「そうなのか。どのくらい」