「そうです。




で、今日偶然ホシウヒロさんの舞台を拝見しました。




そして、スクーターを直してくださったのが、ホシウヒロさんだったことに気づきました。




それで、お礼といってはなんですが、イチゴを持ってきたんです。




お口に合うかわかりませんが、受け取っていただけませんでしょうか」




そう言って、タカルコワはホシウヒロにイチゴの詰まった箱を差し出した。




「そんな、お礼なんていらないのに」




ホシウヒロはそう言って箱を受け取った。