「ホシウヒロさん、私の顔に見覚えはありませんか」




ホシウヒロはとまどった。




「大変失礼ですが、どこかでお会いしましたでしょうか」




「あの、昨日、私のスクーターを直してくださいましたよね」




ホシウヒロの表情が変わった。




「ああ、思い出しました。昨日、道路でスクーターが壊れてしまった方ですね」