「おお、タカルコワじゃないか。元気にしてたかい。どうしたんだ、急に」




タカルコワは事情を説明した。




「実はね、ある人に世話になってお礼がしたいんだ」




「うん」




「何がいいかなって考えたんだけど、ヨリモフの作っている果物がいいんじゃないかって思ってさ」




「そうか、そういうことならおいしい果物を持たせてやらなければいけないな」




タカルコワが聞いた。




「今の時期、何が一番おいしいかな」




「今の時期ならイチゴがいいな。よし、イチゴを生産しているところへ行こう」