ライブが終わり、タカルコワは劇場を後にした。




タカルコワには農家に友人がいた。




ルオウヒネの街の西側のはずれにいる、ヨリモフという男だ。




ヨリモフは果物の生産業者で、ときどき畑で取れたおいしい果物をタカルコワに送ってくれることもあった。




タカルコワは一度帰宅し、スクーターで街のはずれに向かった。




かなりの時間、スクーターで走った。




行く前にガソリンを満タンにしたのであるが、到着するころにはガス欠寸前だった。




そして、ようやくヨリモフの農場に到着した。