「ああ、そうです。ヨリモフから聞いてますか」




「うん。えらいきれいな人だね」




「そうなんですよ。僕なんか相手にされないんじゃないかって思ってます」




タカルコワが答えた。




「いや、そんなことないよ。なんだか楽しそうな表情してるじゃないか」




「それは、きっと遺跡観光が楽しみなんだと思います。遺跡とか好きらしいから」




二人は簡単に挨拶して別れた。