見れば
先生にしっかりと
お姫様だっこされている


「…ちょっ…
おろしてください。」


「ダメだ。」


キレイな顔がまじかに迫って
思わず俯いた


「でも…
これじゃ、リハビリにならな…。」


「もう今日は十分リハビリをした。
そろそろ
俺の言う事も聞いてくれないか?
お姫様…。」


先生が耳の後ろを鼻でなぞった
ゾクゾクとその冷たい感触に
肌が粟立つ



「やっ…!」


思わず身をよじると

「クスッ…
可愛い。」


勝ち誇ったような笑顔


結局
先生にはかなわない…


「動くぞ?
捕まってろ?」


「はい。」


そして
私は
その冷たく…
それでも愛おしい腕に身を任せた