「きゃっ!?」


思わず身を縮める


振り返った先には
悪戯に微笑むキャラメル色の瞳


「もうっ!
先生!!」


怒って言い返そうとした私を
ひらりとかわして
先生は楽しそうに笑った


「あんまり遅いから心配した。
何をやっていたんだ?

やっぱり俺が
迎えに行った方がよかったな。」


「大丈夫ですよ。
コウモリちゃんと楽しく話せたし。

それに
先生が迎えに来たら
リハビリにならないし

この天気のいい中
日傘をさしたイケメンが歩いていたら
みんなの注目の的ですよ。」


フンッとそっぽを向いて
門に向かって歩いた


すると
自動で門が開く


え?

一瞬戸惑ったが
そのまま足を進めた


「…ったく。」

ため息交じりの先生の声が聞こえたと思ったら

急に体が浮いた


「きゃっ!!!?」