「冴を傷つけないとしても、さっきみたいに痛みに苦しんで気を失う姿は…見たくない。」



先生の拳が固く握られる


そして
ゆっくり私を見つめた



「……しばらく、距離を置こう。」




え……―!?


「もし、あのライカンが言っていたことが本当なら…これから俺たちは戦争になる。」



「で、でも!
ライカンとは協定が…」



「その協定が、今…破られた。」



今まで見たことのない深刻な表情が


先生の言葉は真実だと告げる