「その声の主は誰だったのかしら?
冴さんは聞き覚えなかったのよね?」



「はい。」


力なく返事をすると
先生は私の肩をそっとさすってくれる



「とにかく、そんな能力を使えるのなら、冴は危険だ。ライカンは追い払えても、直接脳に入り込まれたら太刀打ちできない。」

悔しそうに先生が吐き捨てる