「何をモタついているのですか?」

!!?


いきなり後ろから声がして驚いた私は躓きそうになる
「うわっ…と!」

なんとか持ちこたえた私を見て

「ちゃんと前を見て走ってくださいね。」


とため息を溢すのは



「先生?!」


いつのまにか先生が私の後ろを走っていた



いや、むしろ走っているというより競歩の状態に近いと思う



「な、なんで?!」



慌てる私に先生は冷静に言う


「しんがりです。生徒が途中で倒れたりしないようにと見て守りしています。」

ってことは…



「冴が一番最後ってことだな。」


先生は微笑した