ボーッと考えていると


「お前、今日誰と俺の試合見てた?」



あ…茜さんか。



「茜さんです」


「うそつけ!男といただろう?」


「だから茜さんって言う男の人といたんです。」



一瞬、えっ!?って顔をした隼人さん。


「そうかよ。わかったよ。俺だけなんだな。こんなに夢中になってお前のこと愛してんのは!」


ちがう。


隼人さん。


あたしだって隼人さんに夢中で夢中でたまらない。


あたしが隼人さんの彼女でいいのかすっごい不安だもん。


それをちゃんと伝えなきゃ。


でもなぜか涙が止まらない。


泣いたらズルいのに。